独立行政法人 住宅金融支援機構が、リバースモーゲージ型住宅ローン(リ・バース60)の利用実績(平成31年度/令和2年3月末)を公開しています。
「リ・バース60 」は、60歳以上に限定したリバースモーゲージ型住宅ローンです。
一般的な住宅ローンと違うのは、毎月の支払いは「利息分のみ」で、元金分は払いません。
元金は、借りた人が亡くなったときに、担保としていた住宅や敷地を売却することで、一括返済します。
生前は利息のみ支払うので、ローンの返済金額が少ないのが特徴です。
平成31年度(2020年3月末)の「付保申請戸数」は、511戸から980戸に増加し対前年度比191.8%、「付保実績戸数」は294戸から687戸で対前年度比233.7%となった。
取扱金融機関数は、52機関から65機関に増加。
増加の要因は、近年の高齢者向けの住宅ローンのラインナップの充実を考えている金融機関が増えていること、ノンリコース型(顧客が亡くなった時に、債務を担保物件売却で返済し債務が残った場合であっても残債務を相続人の方が返済する必要のないタイプ)の導入で商品性が改善され利用しやすくなったことなどがあります。
平成30年度 | 平成31年度 | 対前年度比 | |
付保申請戸数 | 511戸 | 980戸 | 191.8% |
付保実績戸数 | 294戸 | 687戸 | 233.7% |
付保実績金額 | 44.3憶円 | 93.6憶円 | 211.3% |
取扱金融機関数 | 52機関 | 65機関 | 125.0% |
超高齢社会となった日本では、「高齢者の住まいに関するニーズ」が多様化してきています。
○手すりの設置、段差の解消など、住宅をバリアフリー化したい。
○子供が独立し、広い住宅が不要となったので、住宅を減築したい。
○買い物や通院に便利な街中に住み替えたい。
○年金収入のみとなったため、毎月の住宅ローンの支払額を減らしたい。
○将来への備えとして手持資金は多く残した上で、新たな住宅を取得したい。
こうしたニーズを背景に、【リ・バース60】の取扱金融機関数及び利用実績が増加してきています。
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