国・社会福祉協議会のリバースモーゲージ「不動産担保型生活資金」は、持ち家と土地があっても現金収入が少ない高齢者が、その居住用不動産を担保に生活費を借り入れることにより、世帯の自立支援を図っていく貸付制度です。
不動産担保型生活資金には、不動産担保型生活資金と要保護世帯向け不動産担保型生活資金があります。
高齢者の居住用不動産を担保に月額で貸付を受け、借り受けた高齢者の死亡時または融資期間終了時にその不動産を処分し返済することから「リバースモーゲージ」形式とも言われています。
「要保護世帯向け不動産担保型生活資金」は、現在お住まいの自己所有の不動産(土地・建物)に、将来にわたって住み続けることを希望する生活保護を受給されている高齢者世帯、又は要保護の高齢者世帯に対し、その不動産を担保として生活資金を貸付ける制度です。
受付・相談は居住している市区町村社会福祉協議会です。
特徴としては
・生活資金が足りない場合の自立支援的・福祉的な要素が強い
・レジャーとか余暇とか、海外旅行に行く資金とかではない
・一括で受け取るものではなく月の生活資金の不足分を受け取る
銀行や信用金庫の民間金融機関のリバースモーゲージとは大きな違いがあります。
<不動産担保型生活資金 種類と融資条件>
資金の種類 | 貸付条件等 |
<不動産担保型生活資金> 低所得の高齢者世帯に対し、一定の居住用不動産を担保として生活資金を貸し付ける資金 |
・土地の評価額の70%程度 ・月30万円以内 ・貸付期間 借受人の死亡時までの期間又は貸付元利金が貸付限度額に達するまでの期間。 ・据置期間 契約終了後3月以内 ・償還期限 据置期間終了時 ・貸付利子 年3%、又は長期フ°ライムレートのいずれか低い利率 ・保証人 要 |
<要保護世帯向け不動産担保型生活資金> 要保護の高齢者世帯に対し、一定の居住用不動産を担保として生活資金を貸し付ける資金 |
・土地及び建物の評価額の70%程度 (集合住宅の場合は50%) ・生活扶助額の1.5倍以内 ・貸付期間 借受人の死亡時までの期間又は貸付元利金が貸付限度額に達するまでの期間 ・据置期間 契約終了後3月以内 ・償還期限 据置期間終了時 ・貸付利子 年3%、又は長期フ°ライムレートのいずれか低い利率 ・保証人 不要 |
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